交通事故は突然起こり、事故後には迅速かつ適切な行動が重要となります。兵庫県尼崎市の清藤法律事務所では、こちらのブログを通じて、交通事故に遭遇した際に直面するかもしれない様々なお悩みや疑問に対して、役立つ情報を提供します。
事故直後の行動から、保険会社との対応、示談金、後遺障害等級認定など、交通事故の各種問題について専門家である弁護士が解説します。
今回のブログでは“交通事故の過失割合”に関する解説を行います。
過失割合の重要性と影響
過失割合は、交通事故における損害賠償金の算定に直結する重要な要素です。適切な過失割合が適用されないと、被害者が十分な補償を受けられない可能性があります。
また、過失割合は、事故の当事者双方の保険料にも影響を及ぼします。過失割合が高いと判断された側の保険料が上がる可能性が高くなります。
そのため、事故の当事者は、自身に有利な過失割合を主張するために、事故状況を正確に把握し、適切な証拠を収集することが重要です。
過失相殺と損害賠償金への影響
被害者にも過失が認められる場合、加害者の損害賠償金が減額されます。これを「過失相殺」といいます。過失相殺には、「相殺払い」と「クロス払い」の2つの方法があります。
- ・相殺払い:当事者双方の損害賠償請求権を対等額で相殺し、残額を一方のみが支払う方法
- ・クロス払い:当事者がそれぞれ、相手の過失分に応じて減額された損害賠償金を支払う方法
過失割合の交渉を有利に進めるポイント
過失割合に納得がいかない場合、以下のポイントを押さえて交渉を進めることで、より有利な結果を得られる可能性があります。
事故状況を時系列で整理する
事故の発生から終了までの一連の流れを、時系列で詳細に記録することで、事故の全体像を明確にします。
事故現場の見取り図を作成する
事故現場の見取り図を作成し、事故当時の車両の位置関係や道路状況を視覚的に表現します。この図面は、過失割合の主張を裏付ける有力な証拠となります。
過失割合に関する判例を調査する
類似の事故事例における過失割合の判断を調査し、自身の主張の根拠とします。弁護士に相談することで、より適切な判例を見つけられる可能性があります。
相手方の主張の矛盾点を指摘する
相手方の主張に矛盾がある場合、その点を具体的に指摘することで、自身の主張の説得力を高めます。
交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談
これらのポイントを押さえて交渉に臨むことで、より適正な過失割合の適用を目指すことができます。ただし、交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討することも重要です。
弁護士は、交通事故に関する専門的な知識と経験を持っており、交渉を有利に進めるためのアドバイスを提供してくれます。また、必要に応じて、調停や裁判での代理人としても活躍してくれるでしょう。
交通事故の過失割合でお悩みの方は、是非、清藤法律事務所にご相談ください。経験豊富な弁護士が、お客様の権利を守るために尽力いたします。