弁護士コラム

【弁護士コラム】事故で後から痛みがきた場合

2025.02.03
【弁護士コラム】事故で後から痛みがきた場合

交通事故は突然起こり、事故後には迅速かつ適切な行動が重要となります。兵庫県尼崎市の清藤法律事務所では、こちらのブログを通じて、交通事故に遭遇した際に直面するかもしれない様々なお悩みや疑問に対して、役立つ情報を提供します。
事故直後の行動から、保険会社との対応、示談金、後遺障害等級認定など、交通事故の各種問題について専門家である弁護士が解説します。
今回のブログでは“事故後の痛み”に関する解説を行います。

事故直後と遅発性症状

交通事故では、事故直後には症状がなくても、時間の経過とともに痛みやしびれが出現することがあります。これは事故の衝撃による組織の損傷が、徐々に炎症を引き起こすためです。特に追突事故によるむちうち症では、このような遅発性の症状が多く見られます。事故直後は身体の緊張や興奮状態により、痛みを感じにくい状態になっていることも多いのです。

症状発現時の対応

後から症状が出現した場合の最も重要な対応は、速やかな医療機関の受診です。事故から受診までの期間が長くなると、症状と事故との因果関係が疑われる可能性が高まります。一般的に、事故から1~2週間以内の受診が望ましいとされています。特に頭部への衝撃があった場合は、重篤な症状の可能性もあるため、すぐに専門医の診察を受けることが重要です。

適切な記録と報告

医療機関を受診する際は、症状の詳細を正確に医師に伝え、カルテに記録してもらうことが重要です。また、保険会社への報告も速やかに行う必要があります。突然の症状発現に戸惑うことがありますが、冷静な対応が重要です。症状の経過や日常生活への影響なども具体的に記録しておくと、後の補償交渉に有用となります。

物損から人身事故への切り替え

当初物損事故として処理されていた場合でも、症状が出現した時点で人身事故への切り替えが必要となります。この手続きには医師の診断書が必要となるため、まず医療機関での診察を受けることが先決となります。手続きの遅延は補償に影響を与える可能性があるため、迅速な対応が求められます。

保険会社との対応

症状発現後の保険会社との対応は慎重に行う必要があります。特に、治療費の支払いや休業損害の請求などについて、適切な対応が求められます。必要に応じて弁護士への相談を検討することをお勧めします。

後遺症への備え

遅発性の症状が出現した場合、将来的な後遺症の可能性も考慮に入れる必要があります。そのため、初期の段階から適切な検査や治療を受け、医療記録を残しておくことが重要です。特にMRIやCTなどの画像検査は、後遺障害認定の申請時に重要な証拠となる可能性があります。

示談交渉への影響

示談交渉への影響

後から症状が出現した場合の示談交渉では、症状と事故との因果関係の立証が重要なポイントとなります。医療記録や検査結果などの客観的な証拠を整えることで、適切な補償を受けられる可能性が高まります。

当事務所では、このような事故後の症状発現に関する相談も承っております。早期の対応が重要となりますので、お気軽にご相談ください。経験豊富な弁護士が、状況に応じた適切なアドバイスを提供いたします。

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